今回は 屋根の先端の『軒先』(のきさき)についてお話をさせていただきます。
軒先は最も人の目線に近い位置にあり、自然と視線を集めるポイントでしょう。
軒先の見え方で、屋根の印象が決まるので、軒先は外観の重要な要素になります。
まず、軒先という言葉に加え、「軒」を含むさまざまな言葉の概要、種類をお話させていただきます。
軒があることにより、日差しを遮りつつ、外壁や窓を雨から守る事ができる
軒と軒先の違いとは?
軒(のき)とは、「屋根の下端で、建物の壁面より外に突出している部分」という意味です。
軒があることにより、夏の熱い日差しを遮り、外壁や窓を雨から守ることができます。
しかし、軒が出過ぎていると屋根の種類、施工方法によっては強風で飛ばされる危険性があるので注意が必要です。
風上側の軒付近では建物を乗り越えて風が吹くため接近する風よりも風速が上がり、
その強風によって屋根が上向きに引っ張られます。
金属屋根などの軽い素材を使用している場合は、施工上の注意が必要です。
一方、軒先(のきさき)とは「軒の突き出た先の部分」「家の前の軒に近い場所」という2つの意味があり、建築上では屋根の一番低い先端の部分のことです。
屋根のなかでは人の目線に最も近い位置にあるので、軒先のデザインで屋根の印象が変わります。