さて、今回は土地探しのポイントのお話をさせていただきます!
土地を購入して住宅を建てるにあたって、「どんな土地を選べばいいのか」と頭を悩ませる方は多いのではないでしょうか?
住宅は大きな買い物ですし、一度マイホームを購入したらそう簡単には引っ越せません。交通の利便性や街の住みやすさ、災害に対する強さなど様々な点を考慮して慎重に選ぶ必要があります。
マイホームを購入した方に大変だったことを聞いたところ、住みたい場所の土地探しが一番苦労したというお声が多いです。
では、これから住宅を購入する場合、どのように土地を選べばいいのでしょうか。
完璧な土地は存在しない!?
土地を選ぶポイントを紹介する前に、大切なことが1つ、、、それは、「完璧な土地は存在しない」ということです。
多くの人が土地に求める条件は似通っています。
治安がよく、商業施設が近くて利便性が高く、交通の便がよく、日当たりがよく、地盤がしっかりしていて災害に強い……
そんなふうに世の中の人が求める条件がすべてそろっている土地探しは困難で、仮に存在していたとしても売りには出ないか、価格が高いです。
土地選びに「完璧」を求めていては、いつまでたっても購入できないのです💦
「優先順位」を決める
重要なのは「自分にとっての条件の優先順位」を決めることです。
「絶対にここだけは譲れない」というポイントは妥協せず、「できればこうだったらいいかも」程度の条件については妥協することも想定しておきましょう。
家族がいる場合は、自分だけでなく家族全員の思いや意見、ライフスタイルを考慮しましょう。
また、将来を考えておくことも大切です。
今は夫婦二人暮らしでも、将来子どもを育てるなら「子育てのしやすさ」も今から条件に入れておくべきでしょうし、老後まで過ごすなら若いままの感覚ではなく、年をとると生活がどう変わるのかをしっかり検討する必要があります。
土地選びの7つのポイント
①交通の利便性
通勤や通学をする場合、交通の利便性は非常に重要なポイントです。
仕事や学校は毎日のことなので、ほんの少しのストレスも積み重なって不満がたまってしまいます。
交通の利便性については、住んでいる地域によっても変わります。
車を所有しているので駅を使う必要はないのであれば、駅からの距離はそれほど気にしなくてもいいかもしれません。
職場や学校に通うのに電車を使わないといけない場合は、駅までの時間やバスが通っているかどうかなどが重要なポイントになります。
とはいえ、駅に近い場所など交通の利便性のいい場所はどうしても購入費用が跳ね上がります。
購入予算のことを考えて、どこまで利便性を重視するのかを検討しましょう。
②教育施設
子育てをする場合、重視したいのが教育施設の有無です。
幼稚園や小学校、中学校、あるいは図書館や塾、公園などが行きやすい距離にあれば子育てしやすい土地といえます。
現時点で子どもがいなくても、将来的に可能性があるなら重視すべきポイントといえるでしょう。
③公共施設
市役所や郵便局、病院など、公共施設へのアクセスのしやすさも、できれば重視したいポイントです。
公共施設はそれほど頻繁に訪れる場所ではありませんが、かといってまったく行かない場所でもありません。
また、病院は老後になると訪れる機会が増えることも想定されます。
若いうちはそれほど通わないとしても、老後まで住むのであればしっかりと考えておきたいところです。
④商業施設
日常的な買い物に利用する商業施設へのアクセスのしやすさは大事なポイントです。
商店街やスーパー、コンビニ、大型商業施設などはできれば近くにあるほうが何かと便利です。
ただ、商業施設は多くの人で賑わいますから、あまりにも近い場所に住むと、今度は騒音などが気になるかもしれません。
近ければいいというわけではなく、住環境とあわせて検討しましょう。
⑤地盤の安定性
日本は災害の多い国です。地震や台風などは毎年のように発生します。
せっかく住宅を購入しても、災害に弱い土地を選んでしまうと大きな被害を受けてしまうかもしれません。
そこで注意したいのが地盤の安定性。地盤の強さについては、無料で診断できるサービスがインターネット上にあるので利用して調べてみましょう。
地盤が弱いと地震で建物が倒壊したり、地面が液状化したり、台風や豪雨で土砂崩れが起きて飲み込まれてしまうなどのリスクが高まります。
可能な限り地盤の安定した土地を選びたいところですが、福山市南部は元々海という事もあり、地盤補強は必要だと思った方がいいです。
一般に、「さんずい」や「水」がある地名は地盤補強が必要となる可能性が高い場合があります。
⑥境界標
境界標とは、隣地との境目を示す標識です。
土地の境目となる四隅などに打ち込まれていることが多く、土地を購入する際はこの境界標をきちんと確認しましょう。
「どこまでが自分たちの土地なのか」を境界標でチェックすることで、購入後の隣地トラブル防止にもなります。
⑦道路の所有権
土地の正面の道路が公道なのか私道なのかも事前に確認しておきましょう。
もし、道路が共有持分の私道だった場合、自宅を建てるにはそれぞれ所有者の許可を得る必要があります。
この点を曖昧にしたまま建築計画を進めてしまうと、後々のトラブルに発展する恐れもあります。
土地選びは誰もが失敗しないように慎重に検討しているにも関わらず、それでも後悔や失敗談がつきない難しい買い物です。
仮に完璧な土地ではなくとも、条件に優先順位をつけて予算を相談しながら選びましょう。
交通の利便性や教育環境、公共施設、商業施設などの周辺環境は特に重視したいポイントです。
また、地盤や土地の境界、道路の所有権など曖昧にしておくとトラブルになりかねない点についてもしっかりと検討することが大切です。
土地選びは気をつけるポイントがたくさんありますが、後から後悔しないようにじっくりと考えましょう。