ZEH住宅とは、英語の “Zero Energy House” の略称で、年間の一次エネルギー消費量が、住宅の自家発電システムでまかなえる住宅を指します。
具体的には、太陽光発電による電力創出・省エネルギー設備の導入・外皮の高断熱利用などにより、生活で消費するエネルギーよりも生み出すエネルギーが上回る住宅を指します。
ZEH住宅には、以下のような特徴があります。
1. 高い省エネ性能: 高い断熱性やエネルギー管理システムなどにより、住宅のエネルギー消費量を削減することができます。
2. 自家発電システムの導入: ZEH住宅には、太陽光発電や風力発電などの自家発電システムが導入されています。
住宅で使用する電力を自給自足でまかなうことができます。
3. 室内環境の改善: 高い断熱性や換気システムにより、快適で健康的な住環境を提供します。
4. 地球環境に配慮: ZEH住宅は、省エネルギー化により、二酸化炭素の排出量を削減し、地球環境にやさしい住宅となります。
メリットとしては、①光熱費が削減できる。②災害時用に非常電力を備えることができる。ことがあげられます。
それだけではなく、夏は涼しく冬は暖かい快適な環境で過ごせるメリットがあります。
断熱性の高い住環境により、部屋同士の気温差が小さいことも特徴です。
特に冬の寒い季節は、急激な温度変化によって引き起こされる脳卒中や、心筋梗塞などのヒートショックの軽減につながります。
日本政府は、2013年には、2020年までにすべての新築住宅をZEH住宅にすることを目標として掲げ、その後もZEH住宅の普及を進めています。
また、ZEH住宅は、補助金制度や減税制度の対象にもなっており、住宅購入者にとっても魅力的な住宅形態の一つとなっています。
初期費用はかかりますが、長い年月をみて考えると、トータルコストとしては、費用が抑えられるものになります。