部屋の湿度は○%が最適?加湿器を使いながら結露を防ぐ方法

冬の悩み「結露」はどのようにして起こる?

結露は、水蒸気を含んだ空気が冷たい窓や壁にあたって急激に冷やされ、空気中の水蒸気が凝結して水分(水滴)となる現象です。

冬になると冷えた窓に水滴がつくのはこれが原因です。

結露が起こる原因は、大きく分けると二つ。

一つ目は、湿気を多く含んだ空気。

二つ目は空気を急激に冷やすものがあることです。空気は温かいとたくさんの水蒸気を含むことができますが、温度が低くなると含むことができない性質があるのです。

たくさんの水蒸気を含んだ温かい空気が冷たい窓に冷やされると、水蒸気を空気中に含むことができなくなってしまい水滴となります。そのため、加湿器等によって水蒸気を多く含んだ空気が、外気と接触している窓に触れると結露が発生するのです。

結露したら加湿器を使ったらダメなのか?

「結露をするぐらい空気中の水蒸気が多いなら加湿器は使わない方がいいのでは?」と思う人も多いかもしれません。しかし、実際は加湿器を使用していなくても結露は発生してしまいます。

先ほどご紹介したように、結露は温度の高い空気に含まれている水蒸気が冷やされ、空気中に含まれる水蒸気が限界を超えてしまうことで、水滴ができる現象です。

窓で結露が起こると空気中の水分が奪われ、窓が除湿機のような働きをしてしまいます。

室内の乾燥と結露は同時に起こってしまうのです。

加湿器を使いながら結露を防ぐ方法

湿度は目安は50%

空気が乾燥しているとつい湿度を高く設定してしまいがちです。

湿度が高過ぎると結露を招きやすくなります。湿度の目安は50%に設定しましょう。湿度計でチェックしたり調整機能のある加湿器であれば50%に設定して、湿度をコントロールしましょう。

室内温度を上げすぎない

冬は寒いので暖房をつけて部屋の温度を上げるご家庭も多いですよね。

しかし、温度の上げすぎは禁物です。室内温度を上げすぎると外気温との差が大きくなり、結露しやすくなってしまいます。

とはいえ、寒すぎると不快になってしまうため、室温は18〜22℃程度、湿度は50%程度になるように設定すれば、快適に過ごせるでしょう。

加湿器は部屋の中央に

結露を防ぐには加湿器の置き場所も重要です。温かい空気が冷たい窓に触れることで結露が発生します。

そのため、冷たい窓や壁から離して加湿器を使えば結露を防ぎ、部屋全体をバランスよく加湿できます。

加湿器はできるだけ部屋の中央に設置するようにしましょう。

定期的に換気する

換気をすることも、し結露を防ぐのに有効です。換気扇を回したり窓を開けたりして、定期的に空気の入れ替えを行いましょう。

せっかく温めた空気を外に逃してしまうのに抵抗がある人も多いかもしれません。

その場合は、エアコンなどの暖房器具付近の窓を開けて換気をすると、入ってくる冷たい空気を温められるので室温の低下を防げます。

また、窓を全開にするのではなく、少しだけ開いて換気するのも室温変化を軽減できすのでオススメです。

その他の窓の結露対策

その他の窓の結露対策として、次のものが考えられます。

  • 複層ガラスへの交換
  • 樹脂サッシへの交換
  • 断熱シートを貼る
  • 厚手のカーテンを設置する
  • 結露吸水テープを貼る

断熱シートや結露吸水テープを貼るというのは、すぐにでもできる対策ですね。

ホームセンターやネット通販で簡単に手に入ります。

複層ガラスへの交換、樹脂サッシへの交換は手軽にはできないのですが、お家の断熱性能をぐっと上げることができますので、冬だけではなく夏の暑さ対策としてもおすすめです。

余談ですが、弊社では、新築一戸建ての場合、複層ガラス・樹脂サッシを使うのがスタンダードになっております。

まとめ

加湿器をつけると結露が気になりますが、結露を防ぎながら加湿をすることも可能です。

加湿器の設定や置き場所などを見直しが重要です。

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