マイホームが完成し、引っ越しも終わって新生活が落ち着いた頃。福山市の市役所から「家屋調査(固定資産税の評価のための訪問)」のお知らせが届きます。
「調査員さんが家の隅々まで見ていったけど、これって何をチェックしているの?」 「友達の家よりウチの方が狭いのに、なぜか固定資産税が高かった……」
実は、新築の固定資産税は「家の広さ」だけで決まるわけではありません。あなたが選んだ「間取り」や「建材(素材)」の一つひとつが点数化され、その合計で税金が計算される仕組みになっているのです。
こんにちは!福山市でデザイン性と暮らしやすさにこだわった注文住宅を手がけている、スリーピースホームです。
今回は、家づくりのランニングコストを左右する「固定資産税」について、ズバリ税金が高くなる家の結論を最初にお伝えし、知らずに高額査定されてしまう建材や間取りの落とし穴を、プロの目線から分かりやすく解説していきます!
1. 【結論】固定資産税は「贅沢な家」ほど高くなる!評価のからくり
まずは、一番知りたい「どうやって税金が決まるのか」という結論からお伝えします。
市役所の家屋調査では、国(総務省)が定めた「固定資産評価基準」という分厚いマニュアルに沿って、家を構成する部材を一つひとつチェックして点数をつけていきます。 このルールの結論は非常にシンプルで、【標準的でシンプルな仕様であれば点数(税金)が安く、高級で複雑な仕様(贅沢な家)になればなるほど点数(税金)が高くなる】という仕組みです。
- 安い家の特徴: 四角い家、ビニールクロス(壁紙)、サイディングの外壁、一般的な広さの設備
- 高い家の特徴: デコボコした形の家、無垢材やタイルの床、塗り壁、大型の設備、造作家具
「せっかくの注文住宅だから!」と、あれもこれもと高級なオプションを詰め込むと、建築時の初期費用が上がるだけでなく、毎年払い続ける固定資産税まで跳ね上がってしまうという「ダブルパンチ」を食らうことになります。
では、具体的にどんな設備や建材が「高額査定」の対象になりやすいのか、3つのポイントに分けて見ていきましょう。
2. 査定額が跳ね上がる!要注意な「建材と設備」のポイント

① 圧倒的な加点対象になる「床暖房」
設備の中で最も固定資産税を跳ね上げるのが「床暖房」です。
床暖房は、床の下に温水パイプやヒーターを敷き詰めるという複雑な構造をしているため、非常に高い評価点数が設定されています。
設置する面積にもよりますが、床暖房があるかないかだけで、年間の税金が数千円〜1万円以上変わることも珍しくありません。
冬の寒さ対策であれば、前回のコラムでお伝えしたような「家自体の断熱性能を上げる」ことで、床暖房なしでも十分に暖かく、かつ税金もかからない家を作ることができます。
② 外壁の「全面タイル張り」
外観を重厚で高級感のあるものにしてくれる外壁タイルですが、これも査定額がグッと上がるポイントです。
一般的な「サイディング」や「ガルバリウム鋼板」と比べると、タイルの評価点数は倍以上になることがあります。
どうしてもタイルを使いたい場合は、家の正面(ファサード)の目立つ部分だけにアクセントとして貼り、他の面はサイディングにするなどの工夫で税金を抑えることができます。
③ 内装の「無垢床」と「塗り壁(漆喰・珪藻土)」
フローリングを複合フローリング(合板)から「無垢材」に変更したり、壁紙をビニールクロスから漆喰などの「塗り壁」に変更したりすると、自然素材の高級な仕上げとみなされ、点数が加算されます。
特に、玄関や水回りの床に高級な「タイル」を広範囲に敷き詰めた場合も、点数が高くなりやすい傾向があります。
3. その形、税金が高くなります!「間取り」の落とし穴

続いて、図面(間取り)の段階で決まってしまう高額査定のポイントです。
① 「凹凸(デコボコ)」の多い家の形
固定資産税を最も安く抑えられる家の形は、「真四角(総2階建て)」です。
家を上から見たときに、L字型やコの字型になっていたり、1階と2階の形が違って屋根が複雑になっていたりすると、その分「外壁の長さ」や「角の数」が増えます。
建築の手間がかかる複雑な家=価値の高い家と判定され、税金が高くなります。
② 1620サイズ以上の「広すぎるお風呂」
お風呂のサイズも要注意です。
戸建て住宅で一般的な「1616サイズ(1坪タイプ)」であれば標準的な点数ですが、足を伸ばしてゆったり入れる「1620サイズ(1.25坪タイプ)」や、それ以上に大きな浴室を作ると、「贅沢な設備」とみなされて一気に点数が跳ね上がります。
③ 家と一体化した「造作家具(ビルトイン)」
市役所の調査員がチェックするのは、「家とくっついていて、動かせないもの」です。
そのため、壁にしっかりと固定された造作のテレビボードや、造作の本棚、ビルトインエアコンなどは固定資産税の対象になります。
逆に言えば、家具屋さんで買ってきた「動かせるテレビボード」や、家電量販店で買った「壁掛けのルームエアコン」は、いくら高級なものであっても家の税金には一切影響しません。
4. 【プロの忠告】税金のために「理想の家」を諦めないで!

ここまで、固定資産税が高くなるポイントを解説してきましたが、私たちプロから皆様に絶対にお伝えしたい「最も重要なこと」があります。
それは、「税金を安くすることばかりを気にして、毎日の暮らしの快適さや、自分の理想のデザインを我慢するのは本末転倒である」ということです。
確かに、無垢の床や塗り壁は点数が上がりますが、金額に直すと「年間で数千円程度の違い」に収まることがほとんどです。1ヶ月あたり数百円の差額で、毎日足の裏に感じる無垢材の心地よさや、塗り壁の美しい質感を我慢するのは、あまりにももったいないと思いませんか?
「これは税金が高くなるからやめよう」と我慢するのではなく、「これを採用すると少し税金が上がるけれど、それ以上の価値があるから選ぶ!」と、納得して(知った上で)選択することが、後悔しない家づくりの最大の秘訣です。
💡 固定資産税に関するFAQ(よくある質問)

福山市の家屋調査や固定資産税について、お打ち合わせでよくいただくご質問をまとめました。
- お庭に作った「ウッドデッキ」や「カーポート」にも固定資産税はかかりますか?
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基本的にはかかりません。固定資産税(家屋)の対象になるのは、「基礎があり、3方向以上が壁で囲われていて、屋根があるもの」というルールがあります。そのため、壁がないウッドデッキやカーポートは対象外です。ただし、シャッター付きの「ガレージ(車庫)」や、壁に囲われた「サンルーム」は課税対象になるので注意が必要です。
- 家屋調査の時に、クローゼットの中まで見られるって本当ですか?
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はい、間取り図通りに作られているか、内部の仕上げ(壁紙の有無など)を確認するために、調査員がクローゼットや収納の扉を開けて確認することがあります。引っ越し後で散らかっていても、彼らは「家の構造」を見ているだけなので、恥ずかしがらなくて大丈夫ですよ!
- 吹き抜けを作ると固定資産税はどうなりますか?
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吹き抜け部分は「床」がないため、延床面積から除外され、その分の固定資産税は安くなります。ただし、吹き抜けの天井にオシャレな木を張ったり、高窓をたくさん付けたりすると、その「仕上げ材」の部分で加点されるため、結果的にトントンになることが多いです。
福山市の「賢い家づくり」はスリーピースホームへご相談ください!
いかがでしたでしょうか。 「固定資産税のからくり」を知っておくだけで、間取りや素材の選び方がグッと賢く、戦略的になりますよね。
福山市のスリーピースホームでは、ただ見積もりをお出しするだけでなく、「この造作テレビボードをやめて、置き型の家具にすれば初期費用も固定資産税も下がりますよ!」といった、住んでからのランニングコスト(税金)までを見据えた本質的なアドバイスを行っています。
「我が家の希望する間取りだと、固定資産税はいくらくらいになりそう?」 「予算内で、どこまでこだわっていいのかプロの意見が聞きたい!」
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