「この土地には、どんな家を建てられるの?」
「福山市の用途地域はどこで調べられる?」
「住宅を建てるなら、用途地域以外に何を確認すればいい?」
土地探しを始めると、「用途地域」という言葉を目にすることがあります。
用途地域は、その土地に建てられる建物の種類や、建物の大きさなどに関係する大切なルールです。
特に注文住宅を建てる場合は、土地の価格や広さだけでなく、その土地にどのような建築制限があるのかを確認しておくことが重要です。
この記事では、福山市で土地探しや注文住宅を検討している方に向けて、用途地域の基本から、建ぺい率・容積率、防火地域・準防火地域、福山市の用途地域マップの調べ方まで、分かりやすく解説します。
2026年8月更新
用途地域とは?
用途地域とは、簡単にいうと、「その地域にどのような建物を建てられるのか」を定めたルールです。
例えば、住宅が多く建ち並ぶ地域に、突然大きな工場や高層の商業施設が建ってしまうと、騒音や交通量、日当たりなど、周辺の住環境に影響する可能性があります。
反対に、駅や幹線道路の近くなど、商業施設が集まることを想定した地域では、住宅だけでなく店舗や事務所などが建てられるほうが便利です。
そこで、地域ごとに土地の利用方法を定め、計画的なまちづくりを行っています。
これが「用途地域」です。
用途地域によって、
- 住宅を建てられるか
- 店舗を建てられるか
- 工場を建てられるか
- 建物の規模
- 建物の高さ
などが変わってきます。
そのため、土地を購入して注文住宅を建てる場合は、「土地が気に入ったから購入する」のではなく、購入前にその土地の用途地域や建築条件を確認することが大切です。
福山市の用途地域は12種類
福山市では、用途地域が12種類定められています。大きく分けると「住居系」「商業系」「工業系」の3つです。
住居系
主に住宅地として良好な住環境を守るための地域です。
- 第一種低層住居専用地域
- 第二種低層住居専用地域
- 第一種中高層住居専用地域
- 第二種中高層住居専用地域
- 第一種住居地域
- 第二種住居地域
- 準住居地域
商業系
店舗や事務所などが集まる地域です。
- 近隣商業地域
- 商業地域
工業系
工場などの立地を想定した地域です。
- 準工業地域
- 工業地域
- 工業専用地域
用途地域によって、建てられる建物の種類や規模などが異なります。
例えば、第一種低層住居専用地域は低層住宅を中心とした良好な住環境を守るための地域で、一定の条件のもとで小規模な店舗なども建築できます。
一方、商業地域では店舗や事務所など、より幅広い用途の建物が建築可能です。
「住宅を建てるから住宅系ならどこでも同じ」というわけではありません。
同じ住宅系の用途地域でも、建てられる建物や建築できる規模が違うため注意が必要です。
用途地域によって何が変わる?
用途地域を確認すると、その土地に建てられる建物の用途だけでなく、建物の大きさや高さなどについても確認することができます。
注文住宅を建てる場合、特に確認しておきたいのが次の項目です。
建ぺい率
建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積の割合です。
例えば、土地が100㎡で建ぺい率が60%の場合、
100㎡ × 60% = 60㎡
となり、原則として建築面積60㎡までが目安になります。
「土地が広いから、大きな家を建てられる」とは限りません。
建ぺい率によって、建物を建てられる面積が決まるため、土地探しの段階で確認しておきましょう。
容積率
容積率とは、敷地面積に対する建物の延べ床面積の割合です。
例えば、土地が100㎡で容積率が200%の場合、
100㎡ × 200% = 200㎡
が延べ床面積の上限の目安になります。
ただし、実際の建築可能な面積は、前面道路の幅員などによっても変わる場合があります。
そのため、用途地域に記載された容積率だけを見て「200㎡まで建てられる」と判断するのではなく、実際の計画に合わせて確認することが大切です。
高さ制限や日影規制にも注意
用途地域によっては、建物の高さや周囲への日影についても制限があります。
代表的なものとして、
- 絶対高さ制限
- 道路斜線制限
- 隣地斜線制限
- 北側斜線制限
- 日影規制
などがあります。
特に住宅地では、隣の建物への日当たりや圧迫感などに配慮するため、建物の高さや形状に制限がかかることがあります。
そのため、
「土地の面積は十分あるから、この間取りなら建てられる」
と思っていても、実際には高さや斜線制限によって希望のプランがそのまま入らないケースもあります。
土地を購入する前に、建築会社などに希望する家が建てられるか確認しておくことが重要です。
福山市の用途地域マップはどこで確認できる?
「福山市の用途地域を調べたい」という方におすすめなのが、福山市公式の地図情報サイト**「ふくやまっぷ」**です。
2026年4月から、福山市のさまざまな地図情報をまとめて確認できるサイトとして公開されています。
「ふくやまっぷ」では、都市計画情報として、
- 用途地域
- 建ぺい率
- 容積率
- 防火地域
- 準防火地域
- 景観地区
- 風致地区
- 都市計画道路
- 地区計画
- 宅地造成工事規制区域
- 立地適正化計画の区域
などを確認できます。
土地探しをしている方にとって、非常に便利な情報源です。
福山市の用途地域を調べる方法
「ふくやまっぷ」を使えば、住所などから場所を確認し、都市計画に関する情報を見ることができます。
例えば、気になる土地が見つかったら、
① 土地の場所を確認
↓
② 用途地域を確認
↓
③ 建ぺい率・容積率を確認
↓
④ 防火・準防火地域を確認
↓
⑤ 地区計画などの有無を確認
という流れでチェックすると分かりやすいでしょう。
ただし、地図上の情報だけで「この家が必ず建てられる」と判断するのは避けましょう。
土地の形状、接道状況、道路幅員、その他の法令や条例などによっても建築条件が変わる場合があります。
福山市で土地を探すなら「用途地域」だけでは不十分?
ここは、注文住宅を検討している方に特に知っておいていただきたいポイントです。
土地を購入するときは、用途地域だけでなく、さまざまな条件を確認する必要があります。
例えば、
- 用途地域
- 建ぺい率
- 容積率
- 前面道路の幅員
- 接道状況
- 高さ制限
- 防火地域・準防火地域
- 地区計画
- 景観に関する制限
- 宅地造成工事規制区域
- 上下水道の整備状況
- 土砂災害などのハザード情報
などです。
さらに、土地によっては、農地転用や開発許可など、別の手続きが必要になる場合もあります。
「土地の価格が安いから」「広いから」という理由だけで決めてしまうと、
「希望していた家が建てられなかった」
ということにもなりかねません。
土地探しと家づくりは、別々に考えるのではなく、「どんな家を建てたいか」を考えながら土地を選ぶことが大切です。
防火地域・準防火地域とは?
用途地域とあわせて確認しておきたいのが、防火地域・準防火地域です。
防火地域や準防火地域は、火災による被害の拡大を防ぐために指定されている地域です。
指定された地域では、建物の規模や階数などに応じて、火災に強い構造にするなどの建築上の制限がかかります。
そのため、同じ広さ・同じ間取りの住宅であっても、防火地域や準防火地域に該当するかどうかによって、必要な仕様や建築費に影響する場合があります。
土地を購入するときは、
「用途地域は何か?」だけでなく、「防火地域・準防火地域に指定されていないか?」
も確認しておきましょう。
福山市公式「ふくやまっぷ」では、防火地域・準防火地域も確認できます。
福山市の用途地域は変更されることもある?
用途地域は、一度決められたら永久に変わらないものではありません。
福山市では、2025年3月31日付で備後圏都市計画用途地域の変更が告示されています。
そのため、昔の地図やインターネット上にある古い情報だけを見て判断するのではなく、現在の情報を確認することが大切です。
特に土地購入を検討している場合は、最新の公的情報を確認しましょう。
市街化区域・市街化調整区域も確認しよう
福山市で土地を探す場合、「用途地域」だけでなく、市街化区域・市街化調整区域についても確認しておきましょう。
一方、市街化調整区域では、都市計画法上、原則として建築物の建築ができず、一定の条件を満たす場合に限って建築が認められる仕組みになっています。
そのため、
「土地が売りに出ている=自由に家を建てられる」
とは限りません。
特に市街化調整区域の土地を検討する場合は、購入前に建築の可否や必要な手続きについて確認することが重要です。
福山市で注文住宅を建てるなら、土地選びから相談するのがおすすめ
注文住宅では、
「土地を先に購入して、あとから家を考える」
という方法だけではなく、
「建てたい家を考えながら、その家に合う土地を探す」
という方法もあります。
例えば、
「平屋を建てたい」
「駐車場を3台確保したい」
「LDKを広くしたい」
「南向きの大きな窓をつけたい」
「家事動線を重視したい」
など、希望する家によって必要な土地の広さや形状、道路との関係も変わります。
さらに、用途地域や建ぺい率・容積率、高さ制限などによって、同じ土地でも建てられる住宅の大きさや形が変わることがあります。
だからこそ、土地探しと家づくりを一緒に考えることが大切です。
まとめ|福山市で土地を探すなら用途地域を確認しましょう
用途地域は、その土地に建てられる建物の種類や規模などに関係する重要なルールです。
福山市では12種類の用途地域があり、それぞれ建築できる建物などが異なります。
また、土地を購入するときには用途地域だけでなく、
- 建ぺい率
- 容積率
- 高さ制限
- 防火地域・準防火地域
- 地区計画
- 接道状況
- 市街化区域・市街化調整区域
- その他の法令・条例
なども確認する必要があります。
福山市公式の「ふくやまっぷ」では、用途地域や建ぺい率・容積率、防火・準防火地域などの都市計画情報を確認できます。
ただし、地図情報だけでは判断できない建築条件もあります。
「この土地に希望の家が建てられる?」
「平屋は建てられる?」
「希望する間取りは入る?」
「土地を購入する前に何を確認したらいい?」
そんなときは、土地だけを先に決めてしまうのではなく、注文住宅の計画と一緒に土地を検討することをおすすめします。
スリーピースホームでは、福山市を中心に、土地探しから注文住宅の設計・建築まで、家づくりをトータルでサポートしています。
これから土地を探す方、福山市で注文住宅を建てたい方は、お気軽にご相談ください。
よくある質問
- 用途地域とは何ですか?
-
用途地域とは、地域ごとに建てられる建物の種類や規模などを定めたルールです。住宅地、商業地、工業地など、土地の利用方法を計画的に分けることで、良好な住環境やまちづくりを実現するために定められています。
- 福山市の用途地域はどこで調べられますか?
-
福山市公式の地図情報サイト「ふくやまっぷ」で確認できます。用途地域だけでなく、建ぺい率・容積率、防火・準防火地域、地区計画などの都市計画情報も確認できます。
- 用途地域によって家の大きさも変わりますか?
-
はい。用途地域によって建ぺい率や容積率、高さ制限などが定められている場合があり、建築できる建物の大きさや形状に影響します。
- 平屋を建てる場合も用途地域の確認は必要ですか?
-
はい。平屋でも用途地域、建ぺい率、容積率、高さ制限、防火地域などの確認が必要です。特に平屋は敷地を広く使う間取りになりやすいため、土地の広さだけでなく建ぺい率なども確認しておきましょう。
- 防火地域と準防火地域の違いは?
-
どちらも火災の延焼を防ぐために建物の構造などに一定の制限を設ける地域ですが、指定される地域や建物に求められる条件が異なります。建物の規模や階数などによっても必要な対応が変わるため、土地を購入する前に確認することをおすすめします。
- 用途地域を確認すれば、その土地に家を建てられるか分かりますか?
-
用途地域だけでは判断できません。接道状況、道路幅員、建ぺい率・容積率、高さ制限、防火・準防火地域、地区計画、市街化調整区域など、さまざまな条件を確認する必要があります。
- 土地を購入する前に住宅会社へ相談してもいいですか?
-
もちろんです。むしろ注文住宅を建てる予定なら、土地を契約する前に相談することをおすすめします。希望する住宅の大きさや間取り、駐車台数などを考慮したうえで、その土地にどのような家が建てられるのかを確認しておくと安心です。
※本記事は2026年8月時点の情報をもとに作成しています。都市計画や建築に関する制度・指定区域などは変更される場合があります。土地の購入や建築計画の際は、最新の公的情報をご確認ください。








