マイホームづくりを始めるとき、「地鎮祭って必要?」「何を準備すればいいの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、地鎮祭の基本的な意味や流れ、準備しておきたいもの、初穂料の相場など、これから家づくりを始める方に役立つ情報を分かりやすくご紹介します。
福山市で家を建てる方にも参考になる内容です。
地鎮祭とは?

地鎮祭は、家を建てる前にその土地の神様に「この土地を使わせていただきます。どうぞよろしくお願いします」とご挨拶をし、工事の安全や家族の繁栄を祈るための大切な儀式です。
建築のスタートを神聖に迎えるための行事で、家づくりの第一歩として、気持ちを切り替えるタイミングにもなります。
地鎮祭の由来

地鎮祭の起源は古代にさかのぼります。
もともとは「鎮地祭(ちんちさい)」と呼ばれ、自然や土地に宿る神々への感謝と許しを請う意味合いで行われていました。
平安時代には国の公式行事として採用され、やがて庶民の間にも広まり、現在の「地鎮祭」として受け継がれています。
地鎮祭に適した日取りとは
地鎮祭に適地鎮祭を行うのに良いとされるのは、主に以下の日です。
- ○大安(たいあん)
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一日中「吉」とされる、最も縁起の良い日です。お祝い事や大切な儀式にはぴったりなので、地鎮祭でも一番人気があります。
- ○先勝(さきがち/せんしょう/せんかち)
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「午前中が吉」とされています。地鎮祭は午前中に行うことが多いので、この日も適しています。
- ○友引(ともびき)
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「朝と晩が吉、お昼が凶」とされます。一見良さそうですが、地域によっては「友を引く」という意味合いから、お祝い事には避けるべきと考える方もいます。しかし、お祝い事全般に良いとされることもあるので、地域の慣習やご家族の考え方で選ぶかどうか決めると良いでしょう。
避けた方が良い日
逆に、地鎮祭にはあまり適さないとされる六曜もあります。
- ✔仏滅(ぶつめつ)
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一日中「凶」とされる日です。お祝い事や大切な儀式には避けるのが一般的です。
- ✔赤口(しゃっこう/しゃっく)
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「正午頃だけが吉で、他は凶」とされます。また、「赤」が火事や怪我を連想させるため、工事の安全を願う地鎮祭では避けることが多いです。
地鎮祭の日取りを決める際は、これらの六曜を参考にしつつ、ご自身の都合や地域の慣習、そして工事を請け負う会社や神社の方針も考慮して、一番良い日を選んでくださいね。
地鎮祭の当日の流れ

地鎮祭はおよそ30〜40分ほどで、以下のような流れで進みます。
- 開式の辞(かいしきのじ)…神事の始まりを告げます
- 修祓(しゅばつ)…土地と参列者をお清めします
- 降神(こうしん)…神様をお迎えします
- 献饌(けんせん)…お供え物を供えます
- 祝詞奏上(のりとそうじょう)…工事の無事を祈ります
- 地鎮の儀(じちんのぎ)…草を刈る・土を掘る所作を行います
- 玉串奉奠(たまぐしほうてん)…玉串を神前に捧げます
- 撤饌(てっせん)・昇神(しょうしん)…お供え物を下げ、神様をお見送りします
- 閉式の辞…神事の終了を告げます
※順番や内容は神社によって多少異なる場合があります。

地鎮祭にふさわしい服装とは?
地鎮祭は神様にご挨拶する行事なので、できればきちんとした服装で参加したいところ。
でもあまり堅苦しく考えず、「清潔感」と「動きやすさ」を意識すれば大丈夫です。
【施主の服装の例】
- 男性:襟付きシャツやジャケット+スラックス。ネクタイは無くてもOK。
- 女性:ブラウスとスカートやパンツ、シンプルなワンピースなど。靴はヒールよりフラットシューズが◎。
- 子ども:動きやすく、よそ行き程度のおしゃれ着でOK。
地鎮祭は屋外で行うため、足元がぬかるんでいる場合もあります。
天候に合わせて汚れてもいい靴を選ぶか、替えの靴を持っていくと安心です。
真夏や真冬は、熱中症対策や防寒対策もしっかりしておきましょう。
地鎮祭に必要な準備物

地鎮祭では、以下のようなものを用意します。
【施主側で用意することが多いもの】
- 初穂料(神主さんへの謝礼)
- お供え物(神社によって指定がある場合あり)
- テントや祭壇(工務店が用意することも)
- 手水セットや塩、米など(基本的には神社または工務店が準備)
準備に不安がある場合は、工務店に相談すれば手配してくれることが多いので安心です。
初穂料の相場

初穂料とは、神主さんにお渡しする謝礼のこと。
相場は一般的に「2万円〜3万円程度」が多いようです。
のし袋には「初穂料」と書き、水引は紅白の蝶結びを使います。
名前の下に「施主名」または「○○家」と記入します。
地鎮祭は必須ではない?
地鎮祭は宗教的な意味合いもあるため、必ずしも行わなければいけないものではありません。
「宗教にこだわらない」「簡略化したい」という場合は、家族だけで簡易的に手を合わせる形をとるご家庭もあります。
ただし、節目として行うことで家族の気持ちがひとつになり、家づくりに向けた意識が高まるという効果もあります。
地鎮祭を楽しむ工夫
せっかくの家づくりのスタート。堅苦しく考えず、家族の記念日として楽しむのもおすすめです。
- 記念写真を撮る(地鎮祭のあとに家族写真)
- お子さんと一緒に参加して思い出作り
- 終わった後に近くでランチやお祝いをする
たとえば、「これからこの場所に家が建つんだよ」とお子さんに話してあげると、ワクワク感が高まりますし、完成した後も「あの日のこと」を思い出す特別な記憶になるかもしれません。
福山市での地鎮祭事情
福山市では、地元の神社に依頼すれば神主さんが現地まで出向いてくださることがほとんどです。
工務店によっては、神社の紹介や準備、当日の設営などもサポートしてくれる場合がありますので、事前に確認してみましょう。
また、土地が狭い、周囲に住宅があるといった事情があっても、簡易的な形式での実施も可能です。
まとめ

地鎮祭は、家族が安心して家づくりを始めるための大切な儀式。
土地の神様への感謝と、これから始まる暮らしへの祈りを込めた時間です。
堅苦しく考えず、「今日は家づくりのはじまりの日!」とポジティブに楽しむ気持ちで参加するのがおすすめです。
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