引越しで賃貸から退去する際は、ほとんどの人が部屋全体の掃除をするのではないでしょうか。
その際、それぞれのスペースをどの程度掃除すべきなのか、悩んでしまいますよね。
賃貸から退去する際の掃除は、原状回復のルールを踏まえて行うことが大切です。
そこで今回は、引越し時に知っておきたい原状回復のポイントや、場所別の掃除のコツを紹介したいと思います。
賃貸からの退去時に掃除は必要？
賃貸から引っ越すときに、掃除は必ずしなければならないのか疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
通常、賃貸から退去したときは新しい人が入居する前に、ハウスクリーニング業者が清掃を行うことが多いです。そのため、借主は必ず退去時に掃除しなければならないというわけではありません。
しかし、ある程度の掃除をして退去するのは、管理会社や大家など、貸主に対するマナーといえるところでしょう。
また、一切掃除をしていないと、高額なクリーニング費用が請求されてしまう可能性もでてきます。自分でできる範囲は掃除をしておき、後から高額な費用を請求されないようにしたいものです。
賃貸からの退去時に行われる原状回復とは？
賃貸から引っ越す際の掃除は、原状回復を踏まえて行うことも重要です。
賃貸の設備などのうち、借主の故意・過失によって生じた傷や汚れは、借り手がその修繕費用を負担しなければなりません。一方、経年劣化であれば貸主が修繕費用を負担するため、退去時に費用は請求されることはありません。
原状回復の対象となる例には、次のようなものがあります。
＜原状回復の対象となる例＞
・壁の結露を放置して発生したカビやシミ
・雨の吹き込みなどによるフローリングの色落ち
・手入れを怠ったことで生じた浴槽の水垢やカビ
・手入れを怠ったことで生じたコンロや換気扇のススや油汚れ など
退去時の掃除のポイント
賃貸物件から退去する際に掃除をしないと、不要な原状回復費用を請求されてしまうおそれがあります。そのような事態にならないためにも、できる掃除はしっかりしてから退去したいものです。
ここからは、賃貸から退去する際に、家の各場所のどこを重点的に掃除すべきなのかを見ていきたいと思います。
■壁・天井
壁と天井は、素材に注意して掃除しましょう。一般的に使われているビニールクロスの場合は、掃除機でほこりを吸い取った上で、家庭用中性洗剤を薄めた水で雑巾を固く絞り、汚れを拭き取りましょう。
■床
フローリングの場合は、溝に沿って掃除機をかけて、拭き掃除を。固く絞った雑巾で拭くと、だいたいの汚れは除去できるはずです。
畳の場合は、畳の目に沿って掃除機でほこりを吸い取り、熱めのお湯で絞った雑巾で拭き掃除をしていきましょう。
■窓
窓に付着した手垢やたばこのヤニは、水で濡らした新聞紙で拭くと良いです。汚れが落ちにくい場合は、窓拭き用のクリーナーなどを活用していきましょう。
■キッチン
キッチンの油汚れには効果的なのは、アルカリ性の洗剤です。洗剤をかけてマイクロファイバークロスなどで汚れを落としましょう。
一方、水垢にはクエン酸などを含む酸性の洗剤が有効になります。洗剤をかけて、油汚れと同じようにマイクロファイバークロスなどでこすって汚れを落としていきましょう。
■浴室
浴室は壁や床、浴槽、鏡などが、石鹸かすや水垢、カビなどで汚れがちです。市販の浴室用洗剤を使って掃除しましょう。
■洗面所
洗面所も浴室と同様に、石鹸かすや水垢、カビなどで汚れやすい場所です。浴室用洗剤をかけてスポンジなどでこすって掃除していきましょう。
■トイレ
トイレの貯水タンクに水垢が付着している場合は、専用の洗剤で軽く拭き取掃除をすると良いです。壁や床も意外と汚れているため、ウェットシートなどを使って掃除していきましょう。クエン酸がおススメですよ♪
賃貸から退去する際には、家の中のさまざまな場所を確認したり掃除したりする必要があります。新居に入居する前の掃除も含めると、それなりの時間や手間がかかるため、スケジュールに余裕を持って進めることが大切です。
きちんと掃除をすれば、退去時の追加費用のリスクも軽減できるはずですし、立つ鳥跡を濁さずということわざがあるとおり、気持ちのいい退去になるよう頑張りたいところですね♪
