インナーガレージは、住宅とガレージが一体化したものです。
通常、駐車スペースを設ける際には、敷地内に住宅とは別にガレージを設置したり簡易的なカーポートを設置したりします。
一方、インナーガレージは住宅と別にするのではなく住宅の中に駐車スペースを組み込んでシャッターや扉などをつける形になります。
ビルトインガレージとも呼ばれるインナーガレージは、さまざまなメリットがあるためニーズが高まっています。
ただし、インナーガレージを取り入れる前にその利点と欠点を把握することが大切です。
インナーガレージのメリット
1つの大きな利点は、狭い土地にも設置できる柔軟性です。
通常のガレージを設ける際には、住宅部分とは別に土地を確保する必要があり狭いスペースでのガレージ設置は困難でした。
しかし、住宅に組み込んだインナーガレージなら追加の土地確保の必要がなく狭い場所でも問題なく設置できます。
さらに、ガレージを住居の一部として組み込むことで都心部でも建築密度の緩和を受け広々とした家を建てられる利点があります。
1階にガレージを配置することで2階には採光が良い居住スペースを確保することができます。
また、車を住宅内に保管することで悪天候時にも快適に車に乗り降りできる利点があります。
さらに、インナーガレージは駐車スペースだけでなく趣味の空間としても活用できます。
住居内に書斎や趣味のスペースを設ける必要がなくリビングや寝室などを広々と使えます。
インナーガレージのデメリット
インナーガレージは1階に駐車スペースを組み込む性質上、1階に居住スペースを確保しにくいというデメリットがあります。
そのため、居住スペースが2階に集中することや土地の広さによっては3階建てにする必要がある場合もあります。
また、将来的に階段の上り下りが困難になる可能性があるため、年を取ることでの暮らしの変化を考慮する必要があります。
さらに、インナーガレージのサイズや幅によっては建築方法に制約が生じることもあります。
幅広い出入り口を選択する場合は、構造上の補強が必要になることもあります。
住宅にガレージが組み込まれているため、ドアや窓から排気ガスなどの臭いが漏れる可能性や、ガレージの音が近隣の部屋に響くことも懸念されます。
このような問題に対処するためには、適切な換気システムや防音対策が必要です。
インナーガレージを導入する際には、これらの利点とデメリットを考慮し、計画的かつ綿密な設計が重要です。
将来の快適な生活を考えた適切な対策と工夫が求められます。
福山市で注文住宅をご検討でしたら、一度我社へご相談ください。インナーガレージの注文住宅はもちろんのこと、規格住宅もございますのでお気軽にご相談くださいませ。